ぼんぼりの下の棲家
この住宅は、夫婦二人のための小さな終の棲家です。外部に極力閉じたいという要望から、クローズな空間に住人の心の拠り所となる「芯」を通すことを考えました。この住宅では、芯を「ぼんぼり」のような暖かく場を照らすものが相応しいと思いました。この「ぼんぼり」は構造的・設備的・環境的など、この住宅にとって核となる様々な要素になっています。その「ぼんぼり」がこの住宅のシンボルとなり、「生活の拠り所」となっています。
・やさしい環境装置の ぼんぼり
この「ぼんぼり」は季節によって障子を開閉させることで、やさしく室内環境を整える手 助けをします。冬は、ぼんぼり内の暖められた空気を 1 階床下から吹き出します。夏は、 障子とトップライトを開けることで住宅内の熱い空気を外部に解放させるます。
・強い大黒柱の ぼんぼり
この「ぼんぼり」は、構造的な中心としての役割を果たしています。一般的な柱材 (120 角 ) を 4 本括ることで、大断面の大黒柱と同等の負担を合理的に受けることができます。 また、括られた 4 本の各柱はそのまま登り梁と繋がることで、建物全体に広がり、より 安定した構造になっています。
・豊かな生活のシンボルの ぼんぼり
この「ぼんぼり」は、ここで生活する家族にとって共に暮らす家の象徴でもあります。ま るで花見の時、足下に独自の場 ( 空間 ) をつくる桜の樹のようなものです。このぼんぼり は、この住宅の新しい家族となります。
用途 | 専用住宅 |
---|---|
所在地 | 神奈川県横浜市 |
主体構造 | 木造 |
敷地面積 | 135.14㎡ |
建築面積 | 53.00㎡ |
延床面積 | 85.87㎡ |
設計期間 | 2015年10月〜2016年11月 |
施工期間 | 2016年11月〜2017年7月 |
構造設計 | 桑子亮/桑子建築設計事務所 |
設備設計 | 高槻 真佐子 |
施工会社 | イケダ工務店 |
写真 | 淺川敏(※のみSangoDesign) |
フローリング | NPO法人もりずむ |
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