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  • 2013年05月10日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    沼須人形芝居あけぼの座公演報告 -沼須人形稽古場/薪水書窓庵-

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    「沼須人形稽古場/薪水書窓庵」がお披露目されて約1周年が経ち、その記念公演が先日行われました。

    僕たちは前日から現地に伺い準備の様子も見させて頂きました。座員たちがみんなで協力して公演のために舞台を準備したり、掃除をしていました。特に舞台のセッティングには時間をかけて、幕の高さやバランス、留め方などを入念に調整していました。

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    公演当日は天気にも恵まれ、多くの老若男女の方々が見に来ていました。外の日向は暑いくらいの気温でしたが、土間内は涼しく、風も抜け快適に観賞できました。

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    裏方では人形の準備に大忙しでした。子供たちが多く参加していて立派に演じることも「あけぼの座」の特徴です。

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    一幕目が終わると、恒例のお菓子投げが行われ子供たちは大興奮でした。また、大人にはお酒も配られます。だんだんと座員とお客さんが一体となって楽しむ空気ができてきました。

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    芝居の公演はお昼を挟んで行われるため、お昼の時間には座員とお客さんみんなでバーベキューをしながら食事をしました。人形芝居だけではなく、このようなイベントも同時に行える場を最大限に活かして和気あいあいと、とても楽しい公演会になりました。

    定期的にこのような「あけぼの座」の公演が行われると嬉しいと思います。また今後も公演情報がありましたら、ここで報告させて頂きます。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2013年04月15日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    沼須人形芝居あけぼの座公演

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    私たちが設計した「沼須人形稽古場/薪水書窓庵」にて芝居の公演が決まりました。

    お時間とご興味のある方は是非ご来場ください。

    当日はバーベキューなども企画しているようです。

    私たちも行きますので、ご要望があれば建物の案内も行います。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2013年02月14日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    建築雑誌社による撮影 -沼須人形稽古場/薪水書窓庵-

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    先日、ある建築雑誌社による撮影が行われました。冬場の撮影ということもあり、天気の状況が心配でしたが、当日は晴れてくれて青空の下で撮影ができました。

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    当日は施主である座長も来てくれて、人形芝居の稽古をしている所を撮影させてくれました。やはり人や人形が空間に入ると、実際の使われ方やスケール感がわかり写真も良くなるようです。

    どんな写真に仕上がるか楽しみです。発売されましたら、また報告させて頂きます。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

     

  • 2012年12月19日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    沼須人形芝居 あけぼの座 公演報告 PART2

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    先日、私たちが設計・監理した群馬県沼田市の「薪水書窓庵」にて「沼須人形芝居 あけぼの座」の公演が行われました。今回は人形芝居の裏方と公演後の座員の様子をご報告させて頂きます。

     

     

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    沼須人形芝居では遣い手一人で人形一体を操作します。基本的には片手に人形を付けて動かし、もう片方の手で人形に物を持たせたり、着物を動かしたりします。

    遣い手は全身黒装束の黒衣(黒子)に扮して行います。また物語が始まると声を出せないため、話のストーリーと人形の動きを完全に理解していないといけません。長い話で1時間近くあるため、憶えるだけでも大変です。

    生での語りと三味線の演奏に合わせて人形を操り、それぞれの物語を演じます。また、ここぞという場面では迫力ある効果音を追加し臨場感を出していました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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    沼須人形芝居「あけぼの座」では小・中学生に長い時間かけて人形の扱いを教え、大人と一緒に舞台で演じます。

    舞台裏の楽屋では、大人の座員が丁寧に子供たちの腕に人形を付けてあげていました。人形には何重にも衣装を着せていくため一人では人形を固定できません。人形を付けるだけでも大変な作業です。

    これから舞台で演じるという緊張感と静けさが相まって、何か神秘的な空気が流れています。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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    公演後は、座員や後援者たちで小さな宴が行われました。先ほどまで客席だった土間空間では火鉢で火を起こし、鍋料理を温めています。この季節は少し肌寒いけれど室内外を一体的に使い、笑い声のあふれる賑やかな場になっていました。

     

     

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    座員の大人たちと子供たちが輪になって、今日の芝居のことや、これからのことなどを話しています。子供たちにとって、かけがえのない貴重な経験になっていると思います。

    こうやって様々な年代の人たちが一緒になって伝統芸能を実践しながら伝えていくという活動の素晴らしさに心を打たれました。またこの建物に関われた喜びを感じれた、とても嬉しい日になりました。

    これからも「沼須人形芝居あけぼの座」の公演やイベントがあれば、ご報告させて頂きます。また実際に生で見たい方は公演の予定や場所などをお伝えしますので、ご連絡ください。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年12月11日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    沼須人形芝居 あけぼの座 公演報告 PART1

    先日、私たちが設計・監理した群馬県沼田市の「薪水書窓庵」にて「沼須人形芝居 あけぼの座」の公演が行われました。その様子を練習中のカメラで撮影したので、2回に分けてご報告させて頂きます。

    建物は完成して半年ほどですが、すでに新築という雰囲気はありません。座員たちに使われることによる良い手垢が付いて、より沼須の風土や伝統文楽など独自の性質に建物が馴染んできたように感じました。

    お披露目会以来の公演ともあって、地域の人々や沼須人形芝居を応援している人々、あけぼの座のファンの方々など入りきれないほどの多数のお客さんが来ていました。

    演目は、「万歳」「菅原伝授手習鑑 寺子屋の段」「式三番叟」の三演目に加えて、特別出演で埼玉から来て頂いた能村夫婦による琵琶語り「小松姫物語」が上演されました。

    人形芝居だけではなく他の種類の上演会やミニコンサートもできることが証明され、この建物の活用の幅が広がったように思いました。

    あけぼの座の特徴として、小学生・中学生の子供たちが大人の座員と一緒に日々練習を積み、本番でも立派に演じます。生の語りと三味線はとても迫力があり、また多くの個性的な登場人物と展開のある物語に観客はどんどん引き込まれていきます。

    この建物は人形芝居の稽古場として計画が始まりましたが、厳しい予算の中で稽古場としてだけではなく、芝居小屋としても使えるように座長や座員たちと計画を変えていきました。その結果がこの日に繋がったと思うと、とてもうれしく感慨深く感じます。

    半屋外の土間空間も客席として利用しています。室内には座布団を引いて座ってもらい、土間には古材を再利用して座員が作った特製ベンチに腰掛けて観賞してもらいます。

    土間は半屋外の空間のため当日の天気がすごく心配だったのですが、この日は晴天に恵まれ風も強くなく、快適に観賞できたと思います。建物裏の竹林もとても奇麗に見えました。

    長時間の上演にかかわらず、最後まで皆さん集中して観賞していました。とてもすばらしい公演会でした。

    次回は裏方と公演後の座員の様子をご報告します。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年07月31日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    内覧会 -沼須人形稽古場計画-

    私たちのお世話になっている方々や友人をお招きして内覧会を開かせて頂きました。遠方に関わらず、たくさんの方にお越し頂きとても嬉しく、楽しい一日になりました。

    この計画に当初から相談にのって頂いた構造家の増田先生を初め、伝統木構造の会の方々や現代まちづくり塾の方々、以前の職場の先輩など多彩な顔ぶれが揃いました。わたしたちにとって、様々な専門家に実際の建物をご案内して、多彩な角度からご批評を頂き、大変勉強になりました。

    見学が終わった後は、土間で簡単なお昼を食べて頂きました。建築の専門家たちが集まると、やはり自然に建築話になり、土間空間のあり方についてや木造の可能性、伝統建築の今後についてなど多方面に渡って白熱した話が繰り広げられ、とても楽しいひとときが過ごせました。

    お越し頂いた方々、本当にありがとうございました。今後ともサンゴデザインを宜しくお願いします。

    また、今回予定が合わず来れなかった方々も個別にご案内致しますので、ぜひご連絡ください。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年07月09日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    石積み工事 -沼須人形稽古場計画-

    お披露目会も終わり現場は静かになってきましたが、まだ少し工事が残っています。その一つが外構の石積み工事です。

    石は座長が地元の有名な石屋さんに直接出向き、多くの保管してある立派な石の中から選びました。とても人では持てない大きな石を職人さんが、置く向きや位置を考えながら調整して積んでいきます。一つとして同じ形のない自然石を組み合わせていく為、経験と高い技術が求められる工事です。

    千枚岩と言われる薄い層が重なった立派な岩を平置きして階段を作りました。石屋さんの提案でまっすぐ登るのではなく、あえて曲げて登るようにし、登りやすく、また大きな石を活かせた迫力のある階段になりました。

    2日掛けて見事に積まれました。石が敷地に本当に馴染むまでは4、5年掛かるそうで、月日と共にどんどん良くなっていくそうです。木の世界もそうですが、石の世界も奥が深く、僕たちにとって新しい研究テーマが増えました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年07月03日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    「沼須人形あけぼの座」お披露目会 -沼須人形稽古場計画-

    この建物は多くの沼須人形芝居あけぼの座を応援してくださる人々の寄付によって、進められてきました。工事がほぼ終了したタイミングで、応援してくださる人々をお招きして新稽古場+沼須人形芝居のお披露目会が開催されました。当日は天候があまり良くない中(大雨でした)、大勢の方がお見えになり新稽古場にとって大変晴れ晴れしいスタートとなりました。

    この建物にとっての要である半屋外の土間空間が設計意図通り客席(ほぼ立ち見ですが)として機能しました。設計者としてはとても嬉しい光景でした。また本来は稽古場のみの機能でよかった建物がこのスペースにより、稽古のみでなく公演が可能となり、座長からは定期的に公演していきたいと嬉しい言葉を頂きました。

    また公演と公演の間には座員たちがこの土間空間を使って食事をするなど、多目的に使っていました。今後この土間空間をどう使うか、とても楽しみなスペースになったと思います。

    また建物の名前を座長が考えてくれました。

    「薪水書窓庵」しんすいしょそうあん

    「薪水之労」という言葉からきており、芸の道で一人前になるには薪を拾い、水を汲むような日常雑事の苦労を惜しんではいけない、骨身を惜しまず人の為に尽くすことなどの深い意味があります。僕たちにも通ずるとても大事な言葉を教えて頂きました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年06月13日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    内装工事 -沼須人形稽古場計画-

    内装工事が急ピッチで進められています。2階はこれからフローリングと壁一面に付く本棚工事に入ります。また写真手前も吹き抜けになり一階と繋がります。

    半外部土間の上にあるキャットウォークからの写真です。床は防水した上にウッドデッキになります。建物裏の竹林がよく見える居心地のよい場所になりそうです。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年05月29日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    漆喰壁工事2 -沼須人形稽古場計画-

    外壁の漆喰壁がほぼできました。とても奇麗な白壁になり、工事中ではありますが建物が新しく生まれ変わったような印象を受けました。

    漆喰壁の詳細写真です。以前の下地段階の写真と比べると漆喰独自のつるつる感とまぶしいくらいの白さが付加され、とても美しく仕上がっているのが分かります。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年05月21日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    漆喰壁工事 -沼須人形稽古場計画-

    土間空間の吹き抜けの仮設床が取れて、より開放的になりました。右側がの稽古場・舞台となる室内の部屋で、正面が屋根のみ掛かっているほぼ外部の土間です。左側の壁は構造的に屋根を支えるとともに、道路からの目隠しにもなっています。この壁も白い漆喰壁になるので下地処理してあります。

    漆喰壁の白さを調整する為に左官屋さんがサンプルを現場にて作ってくれました。同じ白色でも明度の違いで雰囲気が大分変わることがあります。

    現場にて調整する左官屋さんです。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年05月17日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    漆喰下地 -沼須人形稽古場計画-

    外壁の漆喰工事が始まりました。この建物は外壁を漆喰壁で仕上げるため、下地のラスモルタルを地元の左官職人さんが湛然に塗りました。まだ下地なのですが、陽の当り方でグレーのモルタルが銀色に輝く時があり、それがとても美しくてこのままでも良いのではないかと真剣に考えてしまいました。

    壁の詳細写真です。この次の工程で下地のキメを細かくし滑らかにしていきます。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年05月08日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    壁下地工事 -沼須人形稽古場計画-

    壁の構造用合板の取り付け、サッシの取り付けがほぼ完了しました。壁下地ができたことで、上棟式の時とは違いより具体的な建物の全体像が見えてきました。

    古材を譲り受けた菊屋紙店の屋根形体や建物のプロポーションを踏襲しながら、新たな稽古場としてふさわしい内部空間に半屋外の土間を追加しています。この土間空間は人形劇のお披露目の時には客席になり、また座のイベント時はバーベキューやお茶会をしたりできます。普段は公園や神社にあるような東屋として地域の人々の休憩所としても機能します。工事中は屋根付きの作業場や職人の休憩所として使用しています。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年05月01日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    中間検査、構造検査 -沼須人形稽古場計画-

    金物関係が取り付いたことから、役所の中間検査と構造事務所による構造検査を行いました。現場にて確認したところ図面通りに付いていないものがあり、取付けるように指示しました。同じように中間検査でも指摘され、後日写真にて提出することになりました。極力金物が見えないように納めるため、真壁(柱、梁が見えてくる)では金物の付け方が難しく繊細に気を使う必要があります。

    下屋の瓦が敷かれました。下屋には元々の建物で使われていた古瓦を再利用しています。古い瓦を再び新しい建物で蘇らせることで、ただの新築にない味のある建物になりそうです。汚れや傷も長い年月を乗り越えてきた証として輝いて見えました。数量的な問題から上屋根には新品の瓦が敷かれる予定です。出来上がったときは新旧の2種類瓦の対比ができ、面白い屋根になると思います。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年04月14日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    上棟式 -沼須人形稽古場計画-

    ついに骨組みが出来上がり上棟式を向かえることができました。最近の建築工事では上棟式を省くことが多く、私たちにとっても初めての上棟式になりました。

    上棟式ではこの計画を支えてくれる支援者や座員、地元の人々が多く参加してくれて、とても賑やかなすばらしい式になりました。特に子供が多かったことが印象深く、伝統芸能が次世代に繋がっていることが確認できました。

    上棟式では恒例の屋根からの餅まきを行いました。子供たちが多いことにも配慮してお菓子をお餅と一緒にたくさん投げ、子供たちは大喜びで我先にと拾っていました。

    私たちにとっても子供たちにとっても貴重な良い経験ができたと思います。

    工事はこれから壁・瓦工事に入り、内装工事が始まります。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年03月28日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    建方工事 -沼須人形稽古場計画-

    柱、梁、屋根などの骨組みの組み立て工事が大分進みました。ついに建物の全体的な大きさが把握できるようになりました。まだ壁ができていないため、屋根が浮いているような不思議な現場になっています。

    屋根は桁、登り梁、束、母屋、垂木などの材が組み合わさってできており、木造日本建築の小屋組独自の迫力を感じます。上棟式までもうすぐです。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年03月16日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    古材選定 -沼須人形稽古場計画-

    現場にて古材の選定を大工さん、現場監督、構造家、私たち設計者で行いました。ここで問題は「構造材」として、この古材たちがどの部分にどのように使えるかということです。

    構造材として使用する場合は状態やサイズ、使用する部位の力の掛かり方など綿密な検討が必要になります。サイズ的にはいいが、反りがひどかったり、虫に食われていたりして構造材としては使えない、または使わない方がいいというものが多くでてきます。新しい建物の安全性や耐久性を犠牲にはできないので、どうしても実際に構造材として使える古材はかなり限られてしまいます。

    さらに現れる問題はお金です。古材を加工しようとするとその1本1本に高い加工代が追加されていきます。それが新材の材料+加工代を上回る金額になることも多々あります。それを限られた予算の中でどうやりくりできるか、また加工の少ない使い方はできないかなど、多くの工夫が求められます。

    私たちにとって古材利用は難しさが多岐に渡り大変勉強になり、またそこが楽しいプロジェクトでもあります。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年02月27日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    基礎工事 -沼須人形稽古場計画-

    基礎工事が完了しました。この建物は用途が稽古場、舞台とシンプルであることから建築も単純明快な構成で成り立つように考えています。基礎の構成を見てもそれが分かるくらいシンプルだと思います。奥の立ち上がっている部分が舞台と最小限の諸室が入る室内空間で、手前がほぼ屋外の土間空間になります。この土間空間の使われ方がこの建物にとって重要な要素になるため、これからどのような空間が立上がっていくか楽しみです。

    アンカーボルトの位置や本数、種類など図面通りに施工されているかチェックします。また給排水の引き込み位置も確認しました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

     

  • 2012年02月07日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    地鎮祭・地縄張り -沼須人形稽古場計画-

    基本設計、実施設計、見積調整、確認申請から工務店も決まり、ついに地鎮祭を行うことができました。地鎮祭とは、工事中の安全と完成した建物の家内繁栄を祈願し、その土地の神を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得るために行います。

    今回の地元の神主さんは少し変わった、印象深い神主さんで私たちの記憶に残る良い地鎮祭となりました。地鎮祭後は恒例の記念写真撮影です。

    また地鎮祭と同時に地縄張りも行いました。地縄張りとは、計画建物の主要な壁(中心線)に沿って縄を張ります。それによって敷地内で計画建物がどの位置に置かれるかや、建物の平面的な大きさが分かります。

    この地縄張りだけをみると、大抵計画建物が小さく狭く感じられますが、工事が進むにつれて立体的になり本当の広さが実感できるようになります。この計画では非常にシンプルな平面計画なためか、いつもの様な狭さを感じませんでした。立体的な空間になったときの感動が今からとても楽しみです。

    工事中の安全と新しい建物の繁栄をお祈りした一日になりました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年01月30日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    構造打合せ -沼須人形稽古場計画-

    意匠図面がある程度できた段階で、構造について構造家と打合せを行いました。この計画では構造に古材を再利用するため、より詳細に構造について検討する必要があります。打合せでは模型と図面を使いながら構造材の大きさや位置を検討し、私たち意匠設計の意図と構造的な意図の両立を模索しました。また古材の再利用の場合は古材の状態に大きく影響されるので、構造家にも現場に来てもらい直接実物を確認してもらいます。

    計画では天井を貼らずに小屋組を見せるため、構造としての強さとともに下からの見え方も重要になってきます。こういった検討や打合せには模型がとても有効に使えます。

    構造が決まってくると、計画もより具体的になり私たちも一安心することができます。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年01月16日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    地盤調査 -沼須人形稽古場計画-

    計画がスタートした当初にまず地盤の調査を行いました。地盤の強さに応じて計画を変更する必要が出てくるからです。調査方法は住宅規模では一般的なスウェーデン式サウンディング試験と、少し特殊なハンドオーガーという直接土を掘り出して確認する試験を行いました。

    計画建物の要所となる部分にスクリューの付いたロッド(鉄の棒)に荷重(100kg)を加えて地中に入れていきます。それが止まった後、そのロッドを回転させてさらに地中に25cmねじ込みます。この25cmねじ込むのに必要な回転数を記録して地盤の強度を判定します。

    ハンドオーガーでは手作業で深さ約2mの土を取り出してもらいました。直接現場の土を確認できるため、調査精度が上がります。

    この現場調査後に調査会社から報告書が提出され、現在の計画で大きな問題がないことが分かりました。地盤調査の結果によっては計画に大きく影響することもあるので、報告書が出てくるときは毎回緊張させられます。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年01月13日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    古瓦調査 -沼須人形稽古場計画-

    地元の瓦屋さんに大切に保管されている古瓦の状態と量を確かめに行きました。この中から使えるものを再利用する計画ですが、なにぶん歴史のある古い瓦の為、どの程度再利用できるか詳細な検討が必要になります。

    また古瓦だけでは足りないので新しい瓦も使う必要があり、その2種類の瓦の使い分けが納まりや施工方法を含めて難しい課題となりそうです。屋根材として使えない瓦は、捨てずに別の用途として再利用することも検討しています。

    右側の瓦が現在の瓦で、左の瓦が昔の瓦です。同じようで微妙に留め方などが異なります。ただ表面の色や艶などはあまり変化しておらず、瓦の耐久性がいかに優れているかが分かります。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年01月10日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    古材調査 -沼須人形稽古場計画-

    昨年の秋に古材の調査、清掃、釘抜きを行いました。釘抜きをしっかりと行わないと、古材を再加工するときにジグソーなどの刃を痛めるだけでなく、施工にも危険がともなうので厳密に行う必要があります。また古材の状態を確認し、サイズ・本数などを記録し、今後のより詳細な設計に反映させて行きます。

    古材は樹種により状態の違いが大きく現れることが、この調査ではっきりと分かりました。また構造として使えそうな材料はかなり限られていることも判明しました。その他の多くの構造として使えない古材をどのように新しい建物に再利用するかが創意工夫を必要とする課題です。

    二日間をかけて、釘を一本一本丁寧に黙々と若い職人さんたちが抜いてくれました。おそらく何万本とあったと思います。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年01月05日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    沼須人形稽古場計画

    群馬県沼田市沼須町に地域の人々が150年以上も伝えてきた歴史ある伝統芸能「沼須人形芝居」のための稽古場を計画しています。

    沼須人形芝居は今までは決まった稽古場がなく、地域の人々の民家などを借りながら練習を繰り返していました。その現状から沼須人形芝居を支える多くの人々の協力と要望により、沼須人形劇専用の稽古場をつくる計画がスタートしました。

    また同時期に市の中心部に大正時代から建っていた伝統的な商家が取り壊されることが決まり、現在の座長がその建物の古材を譲り受けました。その建物は中心部の交差点に立地していたこともあり、地域の人々には愛着のあるシンボル的な存在でもありました。

    私たちと座長はその古材を新しい敷地に運び、新しい稽古場の建物に再生・再利用できるのではないか。歴史の刻まれた古い材料を経済性を理由に簡単に捨てるのではなく、新しい価値を生み出しながら継承してく意思のある建物が、この稽古場にふさわしいと考えました。

    上の写真は譲り受けた商家の取り壊される前の状態です。できる限りこの形を踏襲しながら稽古場として再生させる計画です。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

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