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  • 2015年10月8日

    PROJECTS-DIARY|N House

    ヒノキ大柱の樹木見学 -N House-

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    先日、施主家族と一緒に箱根の山へヒノキの樹木を見に行きました。工務店の社長の運転で東京から約2時間で材木屋さんの工場(木材工房あしがら)に到着しました。

     

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    この計画では、長さ9.5m、末口φ350mmのヒノキ丸太を1階から屋上まで貫通させます。この長さの木材が入る乾燥機は一般的にはないため、探し出したのが「バイオ乾燥機」です。

    このバイオ乾燥機は人工乾燥機と違って、建物の形をしており大型の木材でも扱えます。人工乾燥機よりもゆっくりと乾燥させていくため乾燥時間はかかりますが、低温でゆっくりと乾燥させるので、木の細胞を壊さずに天然乾燥に近い状態の乾燥木材を作れるとのことです。

     

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    乾燥機の中はほんのり暖かく(35℃程度)、湿度が高い状態で多くの木材が積まれていました。大型の公共物件で使う木材がほとんどらしいです。

     

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    工場から更に車で30分程山の中を進んで、ついに目指すヒノキの大木に辿り着きました。大木の前に立つまじめそうな青年は、林業の親方の息子さん。

     

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    施主家族にも直接触ってもらい大きさや状態を体感してもらいました。林業の親方いわく、樹齢110年とのことです。今から110年前というと1905年(明治38年)で日露戦争の頃です。。今植えた木は、次か更にその先の世代が木材として使えるという、林業の世代を超える仕事のすごさを実感しました。

     

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    その後、林業の親方からこの辺りの山についてや、樹木についてなど沢山教えて頂きました。また伐採時期をもう少し遅らせた方がよいとのアドバイスも頂き、工務店の社長に工程を調整してもらうことになりました。完成したら東京まで見に行くから連絡して欲しいとのこと。

    親方の山への愛情や、林業への誇りを強く感じました。この親父の背中を見ている次の世代の息子さんが同じようにこの山を守り、更に先へと繋いでいけることを勝手に願いつつ東京に戻ってきました。

     

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2015年10月1日

    PROJECTS-DIARY|Aクリニック

    建具、防水工事 -Aクリニック-

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    木軸工事と屋根の防水の工程が一段落し、外部建具が入り始めました。写真はRのスロープ部分に面する外部建具です。建具の左側は室内、右側は外部でスロープを覆う木造の庇と柱が見えています。

     

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    直線のスロープ部分に面する外壁にはハイサイドのサッシが枠もガラスも入り、外壁を貼る下地の準備が始まっています。こちらのスロープ部の庇の軒下にはすでに合板が貼ってあります。

     

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    クリニック内部から外を見た様子です。右側が受付と会計で左側が風除室とエントランスになります。屋根の防水工事が終わり雨に濡れる心配もなくなり、内装工事も始まります。

     

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    屋根の上に登ってみました。屋根にはシート防水が施されています。完成した折には、ここは人が登るスペースではありませんが、景色が良くて「ぐるぐる」と歩いてみました。現場監督さんも言っていたのですが防水屋さんが上手でとても奇麗なシート防水の仕上がりでした。

     

    サンゴデザイン/田中匡美
  • 2015年9月25日

    PROJECTS-DIARY|Aクリニック

    木工事 -Aクリニック-

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    現場では柱と梁が組み上がり、いよいよ上棟です。木造平屋建て(一部吹き抜け部あり)の建物の全形が見えてきました。お天気も良好な日が続き現場も順調です。

     

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    吹き抜け部の内部の様子です。軸の状態でも明るい室内が予想できて楽しみです。

     

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    大工さんがスロープ柱の柱脚の加工をしています。「現場の仕上がりの善し悪しは大工さんの腕にかかっていて、この大工さんなら間違いない!」という現場監督のお墨付きをもらっている、腕の良い、仕事の丁寧な大工さんです。

     

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    屋根の上に登ってみました。吹き抜け部の高くなっている部分が見えています。この屋根の合板が貼られた上にシート防水が施される予定です。

     

    サンゴデザイン/田中匡美

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    現場では柱と梁が組み上がり、いよいよ上棟です。木造平屋建て(一部吹き抜け部あり)の建物の全形が見えてきました。お天気も良好な日が続き現場も順調です。

     

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    吹き抜け部の内部の様子です。軸の状態でも明るい室内が予想できて楽しみです。

     

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    大工さんがスロープ柱の柱脚の加工をしています。「現場の仕上がりの善し悪しは大工さんの腕にかかっていて、この大工さんなら間違いない!」という現場監督のお墨付きをもらっている、腕の良い、仕事の丁寧な大工さんです。

     

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    屋根の上に登ってみました。吹き抜け部の高くなっている部分が見えています。この屋根の合板が貼られた上にシート防水が施される予定です。

     

    サンゴデザイン/田中匡美

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  • 2015年9月16日

    FIELD TRIP

    インテリア合宿 in 秩父 -東京日建工科専門学校-

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    東京日建工科専門学校インテリア科1年生の学生たちが、群馬校の生徒と共同でワークショップの合宿を行なっているとのことで、最終日の講評会に行ってきました。場所は埼玉県秩父市の「こみに亭」。ここは築100年以上の商家を改修したイベントスペースで、学生たちはここに数日寝泊まりしながら、フィールドリサーチや製作などをしたとのことです。

     

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    ワークショップのテーマは「インテリア的みんなハッピーなまちづくりin秩父」と銘打って、秩父の魅力を引き出すアイデアや、新たな魅力を生み出す案を提案することです。

    最終発表会+講評会は、地域の方々を招いて行なわれます。そこで実際に生活する一般の方々を前にプレゼンするため、学生たちも真剣です。

     

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    大勢の人の前でのプレゼンは初めての経験である学生がほとんどなので、発表はとても緊張するだろうと思いましたが、聞いている地域の方々の暖かい雰囲気によって場が和み、学生たちは思う存分力を出し切れたと思います。

     

    chichibu04提案内容は、学生たちが実際に数日間ここに泊まり込んでまちを歩きまわり、多くの地域の人たちと会話をして、また学生同士や先生と討論しながら一生懸命考えた案なので、現実感を持ったすばらしいものでした。過去には学生が提案したアイデアが実際に製品化されたこともあるそうです。

     

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    発表後は裏の中庭にて学生と地域の方々、先生達もみんなでバーベキューです。とても贅沢な屋外空間でした。

     

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    年代物の立派な金庫を改造した特製ピザ釜で焼いたピザが絶品でした。

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    最後は秩父出身のミュージシャンである吉田一休さんが生歌を披露してくれました。音楽の雄弁さに感動しました。

    今年で3年目となるこの合宿は、学生達にとってとても貴重で刺激的な経験になったと思います。また、地域の方々の秩父を思う強い気持ちに心打たれました。また秩父に来たいと思わせられるとてもいいイベントでした。

     

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2015年9月5日

    PROJECTS-DIARY|Aクリニック

    土台工事 -Aクリニック-

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    木工事が始まりました。基礎と土台がアンカーボルトで緊結され、土台と大引の上に根太@303が施工されています。写真の中央部分はクリニックの「待合室」の部分になります。

     

    aclinic_dodai02R状のスロープの基礎にも105角の桧の土台が緊結されています。土台が切れている部分には柱が入ります。この現場では先に全体の根太までやって床状の面をつくり作業をしやすくしてから建て方へと進んでいく工程で行なわれています。

     

    aclinic_dodai04RCのスロープの先端についた制作のスチールの金物です。この金物はスロープに@1800で取付けられそれぞれ木の柱が取り付きます。

     

     

     

     

     

     

     

    サンゴデザイン/田中匡美