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  • 2015年09月16日

    FIELD TRIP

    インテリア合宿 in 秩父 -東京日建工科専門学校-

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    東京日建工科専門学校インテリア科1年生の学生たちが、群馬校の生徒と共同でワークショップの合宿を行なっているとのことで、最終日の講評会に行ってきました。場所は埼玉県秩父市の「こみに亭」。ここは築100年以上の商家を改修したイベントスペースで、学生たちはここに数日寝泊まりしながら、フィールドリサーチや製作などをしたとのことです。

     

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    ワークショップのテーマは「インテリア的みんなハッピーなまちづくりin秩父」と銘打って、秩父の魅力を引き出すアイデアや、新たな魅力を生み出す案を提案することです。

    最終発表会+講評会は、地域の方々を招いて行なわれます。そこで実際に生活する一般の方々を前にプレゼンするため、学生たちも真剣です。

     

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    大勢の人の前でのプレゼンは初めての経験である学生がほとんどなので、発表はとても緊張するだろうと思いましたが、聞いている地域の方々の暖かい雰囲気によって場が和み、学生たちは思う存分力を出し切れたと思います。

     

    chichibu04提案内容は、学生たちが実際に数日間ここに泊まり込んでまちを歩きまわり、多くの地域の人たちと会話をして、また学生同士や先生と討論しながら一生懸命考えた案なので、現実感を持ったすばらしいものでした。過去には学生が提案したアイデアが実際に製品化されたこともあるそうです。

     

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    発表後は裏の中庭にて学生と地域の方々、先生達もみんなでバーベキューです。とても贅沢な屋外空間でした。

     

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    年代物の立派な金庫を改造した特製ピザ釜で焼いたピザが絶品でした。

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    最後は秩父出身のミュージシャンである吉田一休さんが生歌を披露してくれました。音楽の雄弁さに感動しました。

    今年で3年目となるこの合宿は、学生達にとってとても貴重で刺激的な経験になったと思います。また、地域の方々の秩父を思う強い気持ちに心打たれました。また秩父に来たいと思わせられるとてもいいイベントでした。

     

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2013年05月26日

    FIELD TRIP

    老神温泉の赤城神社

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    先日のあけぼの座の公演で、わざわざ東京から建物の見学に来てくれた大学院生と知り合いになり、一緒に車で沼須から老神温泉にある「赤城神社」を見に行きました。

    老神温泉は深い山間に囲まれた自然豊かな温泉街です。少し怖いくらいの深く急な渓谷があり、平地が少ない所に所狭しと温泉宿やホテルが建っています。

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    「赤城神社」という名前を聞いた事があると思って調べると、赤城山の神を祀る神社で、小さいものも入れると群馬県内には約100社、日本全国では約300社くらいあったとされているらしいです。そう言われると、東京の神楽坂にも「赤城神社」があったことを思い出しました。

    ここ群馬県利根町老神にある「赤城神社」は急な崖地の斜面上につくられていました。斜面に建築する工法として、社寺仏閣建築ではよく見るのですが、「懸造(かけづくり)」があります。有名な懸造は京都の清水寺の舞台や、奈良の東大寺二月堂などです。

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    ここでも小さいながら、この懸造で斜面に平面的なスペースをつくっていました。

    右の写真は、入り口の急な階段です。床を支える束の間を抜けて行く感じでした。

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    登って来た階段を見下ろすとこんな感じです。

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    懸造の床の真ん中に穴が開けられ、そこから入る動線になっています。

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    本殿の写真です。動線も含めて左右対称にこだわった造りをしています。ちょうど行ったときに地元の人々が集まりワイワイと掃除をしていました。小さいながらも地域に愛されている面白い神社でした。

    いつか我々もこんな小さくても愛される名建築を設計したいと思いました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2013年03月28日

    FIELD TRIP

    新木場で銘木見学 -銘木感謝デー-

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    こんにちは、サンゴデザインの田中匡美です。今回初めてこの「サンゴデザインブログ」に投稿します。これから私もサンゴデザインでの出来事や考え方などが伝えられるよう参加させて頂きます。宜しくお願いします。

    先日、東京銘木協同組合主催による「創立65周年記念 銘木感謝デー」を見に新木場にある東京銘木市場に行ってきました。去年も来たので、私たちはこれで2度目の参加です。
    ここは普段は一般の人が入る事ができない銘木のための市場です。この日は誰でも無料で自由に入ることができ、所狭しと置かれた世界中から集まった銘木の数々を見ることができます。

    また銘木市場ならではの様々なイベントも企画されていました。

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     上の写真は、木挽き(こびき)の実演です。巨大な丸太を板材に製材するため、そのための鋸(のこぎり)も巨大です。これは一人用で「前挽大鋸(まえびおが)」と呼ばれる大工道具です。現在は機械による製材が主流のため、これを持っている大工さんも少ないそうです。

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    木挽きをしていた巨大な杉材は一般的には「屋久杉」と呼ばれる屋久島の立派な巨木ですが、樹齢が1000年未満のため「小杉」と言われるそうです。樹齢1000年以上の杉を、初めて「屋久杉」と呼べるそうです。1000年を基準にして呼び方を分けるというスケールの大きさに驚いてしまいました。。

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    目玉イベントのひとつとして、銘木の端材無料配布があり、多くの人が夢中になって、木の宝の山から自分のお気に入りを探し出していました。

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    外の平置き場と室内の倉庫です。巨大で立派な数々の銘木たちが並びます。ここの銘木は組合員しか競りに参加できないため、私たちが直接買うことはできませんが、それぞれの色味や木目の違い、質感に実際に触れられるため、とても貴重な経験ができました。おそらく年に1〜2回、こういう催し物が開催されているようです。

    このような材料に触れる経験を活かしながら今後の設計に活かして行けたらと思います。

    サンゴデザイン/田中匡美
  • 2012年06月19日

    FIELD TRIP

    建物見学 -高輪子ども中高生プラザ-

    以前、僕(鈴木)が勤めていた事務所が設計した建物の見学に行ってきました。子供の為の施設なので子供同伴で行かせてもらいました。この施設は初期段階で僕も少し関わっていたのでずっと気になっていたのですが、やっと完成したものを見ることができました。

    4階建ての建物なのですが、周辺の住宅のスケールに合わせて外観を低く抑え、とても4階建てには見えなく、周囲の環境に馴染んでいるように感じられました。また全く内部の音が外に漏れてなく静かな環境を維持していることに驚きました。

    内部に入ると天井高の低いところと高い所があり、そのバランスがとても良かったです。こどもが落ち着くスペースは少し小さく設計されて天井も低く、走り回るスペースは天井高も高くのびのびできるようになっています。うちの子も初めての場所なのに大喜びで走り回っていました。

    児童図書館や学童クラブ、音楽スタジオなどもあり、小さなこどもから高校生くらいまで幅広い世代のこどもが楽しめる施設となっており、こどもを持つ親としてはとても羨ましい施設でした。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年02月20日

    FIELD TRIP

    志賀直哉旧居 -高畑サロン-

    昨年になりますが奈良へ行く機会があり、様々な日本の古い建築を見て回りました。奈良と言えば有名なお寺が多数存在し、また古い住宅も多数残っています。その中でも有名な住宅をひとつ紹介させてください。

    日本近代文学、白樺派を代表する小説家のひとりである志賀直哉の邸宅です。この住宅は設計を志賀直哉本人が行い、施工を京都からわざわざ呼び寄せた数寄屋大工の棟梁である下島松之助が行いました。自邸を自分で設計することは建築家の場合は多々あることですが、小説家が設計したということで大変興味深い住宅でした。自邸の場合、当然責任を自分で負うことができるので、かなり冒険した設計ができます。またこだわりも限度がなく自分が満足するまで入れられます。

    この住宅は昭和4年(1929年)に完成した80年以上も前の木造二階建て住宅です。この住宅で最も特徴的な空間は「高畑サロン」と呼ばれる部屋です。ここに度々当時の文化人や芸術家などが集まってサロンとして語り合っていたそうです。

    この部屋で驚かされたのは当時かなり珍しかったと思われるガラス張りの大きなトップライトです。写真では伝わりにくいのですが、部屋が南に配置されながらも、南窓からの一方向的な採光だけでなく上からも光を取入れることで、室内の空気に光と影の揺らぎのようなものが感じられます。また瓦を床材に使い80年経った今でも奇麗で風格のある床を維持しています。柱梁を見せる真壁との和洋折衷で不自然に歪なようで不思議と落ち着きのある空間でした。

    大きなトップライト。これにより光だけでなく室内の天井高さも高く感じられ、空間が大きく広くなります。

    瓦を使った風格のある床は部屋に対して45度振って貼っています。

    軒下と天井の仕上げ。細部にまでこだわった美しさがあります。

    庭からの外観。あのような大きな空間が入っているとは思えないほど低く小さく感じられます。外からは小さく感じられ、中に入ると広く感じる、このような建築は私たちが目指すべきものの一つであり大変勉強になる建築でした。

    サンゴデザイン/鈴木竜太