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  • 2015年5月28日

    PROJECTS-DIARY|非平行のバー

    カウンター仮組み -新宿バー計画-

    [:en]sbar_karigumi3

    バーにとって要であるカウンターの仮組みができたとのことで、細かい部分の納まりを検討するため工場に来ました。施工会社(ワールドスペース)の最大の特徴は、この自社工場と自前の家具職人たちだと思います。家具などの木造作工事を外部に発注するのではなく、自分たちで直接制作するので意思伝達がとてもスムーズで、制作日数も早くとても助かります。

     

    sbar_karigumi2

    このカウンターは、三角形の集成板材を組み合わせてデザインしました。現場は建物の上層階で小さなエレベーターを使っての搬入に限られるため、大きなカウンターの搬入はできません。そのため分割したものを現場に運び、そこで組み立てられるようにしています。

    また、三角形にすることでカウンター席ひとつひとつでテーブルスペースの大きさが変わります。個々のカウンター席に個性ができるとともに、一緒にきた仲間や店員さんとの距離感も各席で変わるように意図しました。

     

    sbar_karigumi4

    三角形同士の材が斜めに組合わさる部分の納まりは、3次元的になり以外と複雑になります。そこでモックアップ(原寸サイズの模型)をつくってもらい、それを元に検討しました。やはり実物を目の前にしての打合せは、すばらしく早くとても効率的です。

     

    sbar_karigumi1

    外では若い職人さんが、テラスに設置する木製パネル材の塗装を丁寧にしていました。

    工場で制作された各部材は間を置かずに現場に搬入されます。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

    [:ja]sbar_karigumi3

    バーにとって要であるカウンターの仮組みができたとのことで、細かい部分の納まりを検討するため工場に来ました。施工会社(ワールドスペース)の最大の特徴は、この自社工場と自前の家具職人たちだと思います。家具などの木造作工事を外部に発注するのではなく、自分たちで直接制作するので意思伝達がとてもスムーズで、制作日数も早くとても助かります。

     

    sbar_karigumi2

    このカウンターは、三角形の集成板材を組み合わせてデザインしました。現場は建物の上層階で小さなエレベーターを使っての搬入に限られるため、大きなカウンターの搬入はできません。そのため分割したものを現場に運び、そこで組み立てられるようにしています。

    また、三角形にすることでカウンター席ひとつひとつでテーブルスペースの大きさが変わります。個々のカウンター席に個性ができるとともに、一緒にきた仲間や店員さんとの距離感も各席で変わるように意図しました。

     

    sbar_karigumi4

    三角形同士の材が斜めに組合わさる部分の納まりは、3次元的になり以外と複雑になります。そこでモックアップ(原寸サイズの模型)をつくってもらい、それを元に検討しました。やはり実物を目の前にしての打合せは、すばらしく早くとても効率的です。

     

    sbar_karigumi1

    外では若い職人さんが、テラスに設置する木製パネル材の塗装を丁寧にしていました。

    工場で制作された各部材は間を置かずに現場に搬入されます。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

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  • 2015年5月23日

    PROJECTS-DIARY|Aクリニック

    根切り工事 -Aクリニック-

    aclinic_negiri01

    いよいよ現場が始まりました。写真は根切り後に砕石地業をした状態です。根切り(根伐り)とは基礎をつくるために地盤面下の土を掘削することです。今回の計画では、ほとんどの基礎下端はGL-350mmです。部分的にさらに深く掘らないといけない所もあるのですが、写真では1次根切りが完了した状態ですので、まだ平らな状態です。

     

    aclinic_negiri02 根切り床に見える赤い杭は、壁の通り芯の交点がポイントで出されています。建物のアウトラインも見えてきました。

    サンゴデザイン/田中匡美
  • 2015年5月14日

    PROJECTS-DIARY|非平行のバー

    現場打合せ -新宿バー計画-

    sbar_sumidashi1

    各業者(電気・水道・大工)を現場に集めて、各種打合せを行いました。

     

    sbar_sumidashi2

    現場には、図面を元に実際の位置を床に記す墨出しが行われています。

    カウンターの位置や、ブロック立上げの位置がはっきりしました。心配していたシビアな寸法の所が問題なく行けることが分かり安心しました。

     

     

     

     

     

     

    sbar_sumidashi3

    内装工事の場合、既存の配管の位置が元々決まっているため、それに合わせて設計します。その設計意図と納まりが現場でうまく機能するか、現場監督を中心に各業者と打合せます。

     

    sbar_sumidashi4

    また、木工事の各部詳細について納まりや寸法を打合せしながら決定していきます。写真は大工さんが間違えないようにスケッチを現場監督が壁に貼ったものです。

    店舗内装工事は住宅などの建築工事と比べて、工事期間がとても短いです。現場が始まるとすごいスピードで進むため、その都度上がってくる検討事項を素早く解決していく必要があります。そのスピード感が心地良く感じるようになってきました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2015年5月12日

    PROJECTS-DIARY|Aクリニック

    埋蔵文化財試掘調査 -Aクリニック-

    [:en]aclinic_sikutsu01診療所の敷地は埋蔵文化財包蔵地(地中に遺物や遺跡が埋まっている可能性が高い場所)に該当するとのことで、届出を提出し試掘を行うことになりました。

    「試掘」とは建物を建てる計画範囲に、大きさ2mx4mのトレンチ(溝)を数カ所掘削して遺跡の有無を調べる調査です。もしこの試掘で遺跡が発見された場合、さらに「発掘調査」をする可能性もあり、工期的なことなど計画の変更が必要になってきます。

     

    aclinic_sikutsu02トレンチの深さは基礎下端レベルまでです。メモリの付いた大きな現場用スケールで深さを確認しながら丁寧に重機で掘り進めます。

    aclinic_sikutsu03

    掘削が終わると調査員がその中に入り、トレンチの断面を手でこすったりしながら遺跡がないか調べます。

    古い地層が確認されましたが、遺跡は発見されませんでした。地層の変わる部分を調査員の方が図面に記録して調査は終了です。

     

    aclinic_sikutsu04上の写真は埋め戻した後、転圧が完了した状況です。

    後日正式に遺跡がなかったと認定され、無事に工事が進められることとなりました。試掘調査の立会いは初めての経験で、少し緊張しましたが無事終了して一安心でした。これから工事が始まります。

    サンゴデザイン/田中匡美

    [:ja]aclinic_sikutsu01診療所の敷地は埋蔵文化財包蔵地(地中に遺物や遺跡が埋まっている可能性が高い場所)に該当するとのことで、届出を提出し試掘を行うことになりました。

    「試掘」とは建物を建てる計画範囲に、大きさ2mx4mのトレンチ(溝)を数カ所掘削して遺跡の有無を調べる調査です。もしこの試掘で遺跡が発見された場合、さらに「発掘調査」をする可能性もあり、工期的なことなど計画の変更が必要になってきます。

     

    aclinic_sikutsu02トレンチの深さは基礎下端レベルまでです。メモリの付いた大きな現場用スケールで深さを確認しながら丁寧に重機で掘り進めます。

    aclinic_sikutsu03

    掘削が終わると調査員がその中に入り、トレンチの断面を手でこすったりしながら遺跡がないか調べます。

    古い地層が確認されましたが、遺跡は発見されませんでした。地層の変わる部分を調査員の方が図面に記録して調査は終了です。

     

    aclinic_sikutsu04上の写真は埋め戻した後、転圧が完了した状況です。

    後日正式に遺跡がなかったと認定され、無事に工事が進められることとなりました。試掘調査の立会いは初めての経験で、少し緊張しましたが無事終了して一安心でした。これから工事が始まります。

    サンゴデザイン/田中匡美

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  • 2015年4月29日

    PROJECTS-DIARY|非平行のバー

    現場調査 -新宿バー計画-

    sbar_skelton1

    新宿の小さなビルの中に、友人と共にバーの計画を進めています。今回は2社によるコンペ方式で、計画案と概算見積をセットで提出しました。そしてプレゼンの後、私たちのチームを選んで頂きました。施工会社は以前「平行四辺形の鮨店」でお世話になった会社(ワールドスペース)です。

    sbar_skelton2写真は、提案作成の前に現場調査をした時のものです。室内の寸法を実測し、配管関係の位置や状況を確認します。また壊すもの、残すもの、補修してもらうものなどを細かくチェックしました。これを図面に起こし計画案を練ります。

    多彩な魅力の詰まった濃密な空間になるように計画を進めています。

    サンゴデザイン/鈴木竜太