当事務所にとって初めてのオープンデスクであるY君が1ヶ月半程度来ていました。彼はゼネコンにて現場監督を経験し、将来設計事務所で独立したいとの夢がありました。そこでゼネコンを辞めて、小さな設計事務所の仕事や日常などを経験したいとのことからサンゴデザインにやってきました。別会社に就職が決まっていたため、その会社が始まるまでの期間限定です。
僕たちにとっても初めてのオープンデスクだったので、何をさせたら良いのかよくわからないままスタートしましたが、なるべく等身大の僕たちを見てもらいながら、僕たちが何をどのように考えて動いているか、様々な場面を共にして経験してもらおうと考えました。
日常的には、進行中のN Houseの模型を作ってもらうことになりました。N Houseは見積調整をしながら仕上げや納まりを検討中で、模型を作りながら変更になっていくところも出るためライブ感のある模型制作になりました。
模型制作の経験はあまりないとのことでしたが、基本的な切る貼るなどを少し教えるだけで、どんどん上達していきます。さすがゼネコンにて現場監督を経験しているだけあって、組み立てる順序を計算して組み立てるため、手戻りが少なく奇麗にできていきます。
また、ちゃんと壁が外れて中が見やすいようにできています。接着する所、接着しない所、虫ピンで止める所などを計算しながら作らないといけません。
仕上げの素材や色などを貼って完成しました。N Houseの現場は先日スタートしましたが、この模型通りにできるように気を引き締めて取り組みます。
短い間でしたが、進行中の現場見学や、打合せの同席などなど、模型制作以外にもいろいろ経験してもらいました。前向きで素直なY君にとってよい経験になったと思ってくれれば嬉しいです。また僕たちにとっても仲間が一人増えたような気持ちになり、とてもよい体験ができました。