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  • 2013年9月20日

    PROJECTS-DIARY|T gymnasium

    鉄骨確認 -体育館再生プロジェクト-

    taiikukan_kaitai01

    体育館再生工事は、内部・外部の足場の組み立てとともに仕上材の解体工事がほぼ終わり、戦前に作られた鉄骨の骨組みが現れました。

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    解体前の調査では分からなかった部分や、予想とは異なる納まりをしていた部分、また鉄骨の状態などを設計チーム・施工チーム一緒にひとつひとつ確認・検討して行きました。

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    屋根・天井の工事があることから内部足場のボリュームが大きく、まるでひとつの建物のようです。

    「こうやって未来に解体されて見えなかった部分が見えて来たときに恥ずかしくない工事をしたい」と言った現場管督の言葉が心に残りました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2013年8月22日

    PROJECTS-DIARY|T gymnasium

    体育館再生プロジェクト

    taiikukan01

    去年の暮れからある学校(中高一貫校)の体育館の改修工事の設計に先輩事務所と共同で携わらせて頂いています。この体育館は鉄骨造で、その鉄骨は戦前に工場として作られたものを戦後この学校に運び込んで体育館として再利用したものです。計画ではこの戦前の鉄骨骨組みを残し、耐震補強して再び甦らせます。

    鉄骨の耐用年数の長さも驚きますが、それを残して再生させようとする学校関係者の思いが強いプロジェクトです。

    現場では解体工事が始まりました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2013年7月26日

    LECTURE

    日月会賞審査員 -武蔵野美術大学-

    [:en]nichigetsu2013_01

    先日、僕たち夫婦の母校である武蔵野美術大学に行ってきました。建築学科の3年生の課題を対象に、OB・OG会である日月会が主催するコンペの審査員としてお呼ばれしました。

    nichigetsu2013_02

    耐震改修をしてきれいになった芦原義信設計の4号館です。相変わらず、かっこいい建築でした。この建物を安易に壊さずに、補修して残したことは卒業生としてはとても嬉しいことです。

    nichigetsu2013_06

    審査は教室や展示スペースに展示された学生の作品をひとつひとつ制作者の説明を聞きながらコメントや質問をして自分の中で採点していきます。審査時間は4時間の長丁場ですが、総数26作品をひとりづつ聞いていくと、結局ほとんど休憩なしの状態で時間切れになりました。久しぶりに感じる学生たちの熱気に圧倒されながらも、とても刺激的な時間でした。

    nichigetsu2013_04

    学生の話を聞きながら、当たり前のことなんですが各学生が大事にしていること、価値観のようなものが、それぞれ異なっていて、順位を付けることが非常に難しかったです。また複数の課題が審査対象のため、設定自体が人によって違うこともまた悩ませる要因でした。

    nichigetsu2013_03

    展示は屋外にまで及んでいました。原寸で制作した竹による構築物です。天気が良かったせいか、しばらく休憩がてらのんびりしていまいました。

    nichigetsu2013_08

    各学生へのインタビュー終了後は、今年からの試みである公開審査協議に入ります。8人の審査員が、学生やOB・OG、講師や教授たちの見ている前で審査を議論し、各賞を決定します。各審査員それぞれに独自の価値基準があり、議論は徐々に白熱していきました。

    nichigetsu2013_07

    聞いている学生たちも真剣です。この公開審査の試みは、細かい問題点もありましたが、学生にとってはとても良い試みだと感じました。自分の作品を審査員(第三者)にどのように捉えられたか、どこの部分が評価され、またどこの部分が評価されなかったかなど多くを学ぶことができる機会になったと思いました。

    nichigetsu2013_05

    公開審査後は表彰式です。日月会賞の大賞である太陽賞を受賞した学生です。 審査中とは打って変わり暖かい雰囲気のにこやかな授賞式となりました。

    日月会のホームページに8月上旬頃、審査員講評文が掲載されるそうです。僕もいま講評文を書いている所です。

    日月会ホームページ:
    http://www.nichigetsukai.com/

     

    サンゴデザイン/鈴木竜太

    [:ja]nichigetsu2013_01

    先日、僕たち夫婦の母校である武蔵野美術大学に行ってきました。建築学科の3年生の課題を対象に、OB・OG会である日月会が主催するコンペの審査員としてお呼ばれしました。

    nichigetsu2013_02

    耐震改修をしてきれいになった芦原義信設計の4号館です。相変わらず、かっこいい建築でした。この建物を安易に壊さずに、補修して残したことは卒業生としてはとても嬉しいことです。

    nichigetsu2013_06

    審査は教室や展示スペースに展示された学生の作品をひとつひとつ制作者の説明を聞きながらコメントや質問をして自分の中で採点していきます。審査時間は4時間の長丁場ですが、総数26作品をひとりづつ聞いていくと、結局ほとんど休憩なしの状態で時間切れになりました。久しぶりに感じる学生たちの熱気に圧倒されながらも、とても刺激的な時間でした。

    nichigetsu2013_04

    学生の話を聞きながら、当たり前のことなんですが各学生が大事にしていること、価値観のようなものが、それぞれ異なっていて、順位を付けることが非常に難しかったです。また複数の課題が審査対象のため、設定自体が人によって違うこともまた悩ませる要因でした。

    nichigetsu2013_03

    展示は屋外にまで及んでいました。原寸で制作した竹による構築物です。天気が良かったせいか、しばらく休憩がてらのんびりしていまいました。

    nichigetsu2013_08

    各学生へのインタビュー終了後は、今年からの試みである公開審査協議に入ります。8人の審査員が、学生やOB・OG、講師や教授たちの見ている前で審査を議論し、各賞を決定します。各審査員それぞれに独自の価値基準があり、議論は徐々に白熱していきました。

    nichigetsu2013_07

    聞いている学生たちも真剣です。この公開審査の試みは、細かい問題点もありましたが、学生にとってはとても良い試みだと感じました。自分の作品を審査員(第三者)にどのように捉えられたか、どこの部分が評価され、またどこの部分が評価されなかったかなど多くを学ぶことができる機会になったと思いました。

    nichigetsu2013_05

    公開審査後は表彰式です。日月会賞の大賞である太陽賞を受賞した学生です。 審査中とは打って変わり暖かい雰囲気のにこやかな授賞式となりました。

    日月会のホームページに8月上旬頃、審査員講評文が掲載されるそうです。僕もいま講評文を書いている所です。

    日月会ホームページ:
    http://www.nichigetsukai.com/

     

    サンゴデザイン/鈴木竜太

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  • 2013年7月9日

    ETC

    マンション外装デザイン改修の提案

    [:ja]o2_01

    先日、あるマンションの外装改修のデザインについて相談を受けました。現場確認後、簡単なパースをつくり提案書としてまとめて提出しました。

    結局お金の問題で実現する事がなくなった為、せめてブログで日の目を見させてあげようと記事として書くことにしました。

    o2_02

    私たちの提案としては、既存の物を極力壊さずに活用しながら「色」と「質感」の操作により、落ち着いた雰囲気に変えるというものでした。

    外装のデザイン改修は、建物の寿命を伸ばすだけではなく資産価値の向上も意図されています。これからも都市のストックとして、デザインによる建築の長寿命化と価値の向上を目指すこうした案件は増えていくと思います。

    こうした「既にそこにあるもの」を見つめ、新たな価値を発見することは、新築の案件を検討するときと同様に課題としてとても面白いです。

    既存ストックの活用も今後のサンゴデザインの課題として考え続けていきたいと思います。

    サンゴデザイン/田中匡美

     

     [:en]o2_01

    先日、あるマンションの外装改修のデザインについて相談を受けました。現場確認後、簡単なパースをつくり提案書としてまとめて提出しました。

    結局お金の問題で実現する事がなくなった為、せめてブログで日の目を見させてあげようと記事として書くことにしました。

    o2_02

    私たちの提案としては、既存の物を極力壊さずに活用しながら「色」と「質感」の操作により、落ち着いた雰囲気に変えるというものでした。

    外装のデザイン改修は、建物の寿命を伸ばすだけではなく資産価値の向上も意図されています。これからも都市のストックとして、デザインによる建築の長寿命化と価値の向上を目指すこうした案件は増えていくと思います。

    こうした「既にそこにあるもの」を見つめ、新たな価値を発見することは、新築の案件を検討するときと同様に課題としてとても面白いです。

    既存ストックの活用も今後のサンゴデザインの課題として考え続けていきたいと思います。

    サンゴデザイン/田中匡美

     

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  • 2013年6月19日

    LECTURE

    授業風景 -東京日建工科専門学校-

    nikken01

    今年の4月から自分の母校である「東京日建工科専門学校」という建築の専門学校で非常勤講師として「建築計画」を教えさせて頂いています。授業はすでに前期の半分が終了していますが、先日学校職員の方が授業風景を写真に撮ってくれましたので、このブログでもご報告を兼ねて載せさせて頂きます。

    担当は夜間部の1年生、2年生です。講義時間は90分。1,2年生で同じ建築計画という科目でも範囲が異なるため、2種類の授業準備をして挑みます。生徒は夜間部ということもあり、平均年齢が高くまじめです。また当然ながら皆、昼間は働いており、基本的に疲れた状態で学校に来ます。

    nikken02

    授業では、前半に基本として教科書の説明と解説。極力プロジェクターで実物の写真や図面を多く見せるようにしています。建築計画の奥の深さや、楽しさに興味を持ってもらえるように心がけて毎授業やっています。(生徒側からの気持ちはわかりませんが、、)

    また、授業の後半では住宅のエスキス(簡単な計画図)の課題を出し、やってもらいます。1案できたら、その自分で作った案を簡単にプレゼンしてもらいます。理由や動機があって計画があるということの訓練です。毎回いろいろな面白い案が出てきます。

    最後に、同じ条件で建築家はどのように解いたのか、実例を写真や図面で説明して授業は終わります。

    教える事自体が初めての経験であり、初めは緊張もしましたが、だんだんと馴れてきました。また事前準備に多くの時間がかかりますが、自分にとってもよい勉強になるため楽しんでやっています。

    サンゴデザイン/鈴木竜太