• 2012年2月7日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    地鎮祭・地縄張り -沼須人形稽古場計画-

    基本設計、実施設計、見積調整、確認申請から工務店も決まり、ついに地鎮祭を行うことができました。地鎮祭とは、工事中の安全と完成した建物の家内繁栄を祈願し、その土地の神を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得るために行います。

    今回の地元の神主さんは少し変わった、印象深い神主さんで私たちの記憶に残る良い地鎮祭となりました。地鎮祭後は恒例の記念写真撮影です。

    また地鎮祭と同時に地縄張りも行いました。地縄張りとは、計画建物の主要な壁(中心線)に沿って縄を張ります。それによって敷地内で計画建物がどの位置に置かれるかや、建物の平面的な大きさが分かります。

    この地縄張りだけをみると、大抵計画建物が小さく狭く感じられますが、工事が進むにつれて立体的になり本当の広さが実感できるようになります。この計画では非常にシンプルな平面計画なためか、いつもの様な狭さを感じませんでした。立体的な空間になったときの感動が今からとても楽しみです。

    工事中の安全と新しい建物の繁栄をお祈りした一日になりました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年1月30日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    構造打合せ -沼須人形稽古場計画-

    意匠図面がある程度できた段階で、構造について構造家と打合せを行いました。この計画では構造に古材を再利用するため、より詳細に構造について検討する必要があります。打合せでは模型と図面を使いながら構造材の大きさや位置を検討し、私たち意匠設計の意図と構造的な意図の両立を模索しました。また古材の再利用の場合は古材の状態に大きく影響されるので、構造家にも現場に来てもらい直接実物を確認してもらいます。

    計画では天井を貼らずに小屋組を見せるため、構造としての強さとともに下からの見え方も重要になってきます。こういった検討や打合せには模型がとても有効に使えます。

    構造が決まってくると、計画もより具体的になり私たちも一安心することができます。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年1月20日

    ETC

    不動産探しの一日

    [:en]

    先日不動産探しからの依頼で検討候補になったいくつかの物件を現地に行って実際に確認してきました。

    私たちが確認するときは、この土地にどのような建築・空間がつくれるかを念頭に見て行きます。同時に工事がどのようにできるか、土地に関わることで他の費用がかからないか等も見ます。例えば右の写真では、擁壁の改修が必要になってきます。

    またこの依頼は新築・改築・リフォームとがまだ定まっていないため、様々な住み方を想像しながら、更地、古民家、マンションなど垣根なく直接見て比較できました。それぞれにメリット・デメリットがあり、私たちの目線で評価し後日説明します。

    土地探しから私たちが関われる機会は以外と少ないのですが、積極的に建築の前提条件である土地についても関われたら、より施主が希望する生活のための空間が実現できると実感しました。

    1日で多くの物件を廻りハードな一日でしたが、担当してくれた不動産屋さんに様々な質問をしながら、ひとつひとつ確認したとこで私たちにとっても大変勉強になりました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

    [:ja]

    先日不動産探しからの依頼で検討候補になったいくつかの物件を現地に行って実際に確認してきました。

    私たちが確認するときは、この土地にどのような建築・空間がつくれるかを念頭に見て行きます。同時に工事がどのようにできるか、土地に関わることで他の費用がかからないか等も見ます。例えば右の写真では、擁壁の改修が必要になってきます。

    またこの依頼は新築・改築・リフォームとがまだ定まっていないため、様々な住み方を想像しながら、更地、古民家、マンションなど垣根なく直接見て比較できました。それぞれにメリット・デメリットがあり、私たちの目線で評価し後日説明します。

    土地探しから私たちが関われる機会は以外と少ないのですが、積極的に建築の前提条件である土地についても関われたら、より施主が希望する生活のための空間が実現できると実感しました。

    1日で多くの物件を廻りハードな一日でしたが、担当してくれた不動産屋さんに様々な質問をしながら、ひとつひとつ確認したとこで私たちにとっても大変勉強になりました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

    [:]

  • 2012年1月16日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    地盤調査 -沼須人形稽古場計画-

    計画がスタートした当初にまず地盤の調査を行いました。地盤の強さに応じて計画を変更する必要が出てくるからです。調査方法は住宅規模では一般的なスウェーデン式サウンディング試験と、少し特殊なハンドオーガーという直接土を掘り出して確認する試験を行いました。

    計画建物の要所となる部分にスクリューの付いたロッド(鉄の棒)に荷重(100kg)を加えて地中に入れていきます。それが止まった後、そのロッドを回転させてさらに地中に25cmねじ込みます。この25cmねじ込むのに必要な回転数を記録して地盤の強度を判定します。

    ハンドオーガーでは手作業で深さ約2mの土を取り出してもらいました。直接現場の土を確認できるため、調査精度が上がります。

    この現場調査後に調査会社から報告書が提出され、現在の計画で大きな問題がないことが分かりました。地盤調査の結果によっては計画に大きく影響することもあるので、報告書が出てくるときは毎回緊張させられます。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2012年1月13日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    古瓦調査 -沼須人形稽古場計画-

    地元の瓦屋さんに大切に保管されている古瓦の状態と量を確かめに行きました。この中から使えるものを再利用する計画ですが、なにぶん歴史のある古い瓦の為、どの程度再利用できるか詳細な検討が必要になります。

    また古瓦だけでは足りないので新しい瓦も使う必要があり、その2種類の瓦の使い分けが納まりや施工方法を含めて難しい課題となりそうです。屋根材として使えない瓦は、捨てずに別の用途として再利用することも検討しています。

    右側の瓦が現在の瓦で、左の瓦が昔の瓦です。同じようで微妙に留め方などが異なります。ただ表面の色や艶などはあまり変化しておらず、瓦の耐久性がいかに優れているかが分かります。

    サンゴデザイン/鈴木竜太