• 2013年5月26日

    FIELD TRIP

    老神温泉の赤城神社

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    先日のあけぼの座の公演で、わざわざ東京から建物の見学に来てくれた大学院生と知り合いになり、一緒に車で沼須から老神温泉にある「赤城神社」を見に行きました。

    老神温泉は深い山間に囲まれた自然豊かな温泉街です。少し怖いくらいの深く急な渓谷があり、平地が少ない所に所狭しと温泉宿やホテルが建っています。

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    「赤城神社」という名前を聞いた事があると思って調べると、赤城山の神を祀る神社で、小さいものも入れると群馬県内には約100社、日本全国では約300社くらいあったとされているらしいです。そう言われると、東京の神楽坂にも「赤城神社」があったことを思い出しました。

    ここ群馬県利根町老神にある「赤城神社」は急な崖地の斜面上につくられていました。斜面に建築する工法として、社寺仏閣建築ではよく見るのですが、「懸造(かけづくり)」があります。有名な懸造は京都の清水寺の舞台や、奈良の東大寺二月堂などです。

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    ここでも小さいながら、この懸造で斜面に平面的なスペースをつくっていました。

    右の写真は、入り口の急な階段です。床を支える束の間を抜けて行く感じでした。

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    登って来た階段を見下ろすとこんな感じです。

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    懸造の床の真ん中に穴が開けられ、そこから入る動線になっています。

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    本殿の写真です。動線も含めて左右対称にこだわった造りをしています。ちょうど行ったときに地元の人々が集まりワイワイと掃除をしていました。小さいながらも地域に愛されている面白い神社でした。

    いつか我々もこんな小さくても愛される名建築を設計したいと思いました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

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    先日のあけぼの座の公演で、わざわざ東京から建物の見学に来てくれた大学院生と知り合いになり、一緒に車で沼須から老神温泉にある「赤城神社」を見に行きました。

    老神温泉は深い山間に囲まれた自然豊かな温泉街です。少し怖いくらいの深く急な渓谷があり、平地が少ない所に所狭しと温泉宿やホテルが建っています。

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    「赤城神社」という名前を聞いた事があると思って調べると、赤城山の神を祀る神社で、小さいものも入れると群馬県内には約100社、日本全国では約300社くらいあったとされているらしいです。そう言われると、東京の神楽坂にも「赤城神社」があったことを思い出しました。

    ここ群馬県利根町老神にある「赤城神社」は急な崖地の斜面上につくられていました。斜面に建築する工法として、社寺仏閣建築ではよく見るのですが、「懸造(かけづくり)」があります。有名な懸造は京都の清水寺の舞台や、奈良の東大寺二月堂などです。

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    ここでも小さいながら、この懸造で斜面に平面的なスペースをつくっていました。

    右の写真は、入り口の急な階段です。床を支える束の間を抜けて行く感じでした。

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    登って来た階段を見下ろすとこんな感じです。

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    懸造の床の真ん中に穴が開けられ、そこから入る動線になっています。

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    本殿の写真です。動線も含めて左右対称にこだわった造りをしています。ちょうど行ったときに地元の人々が集まりワイワイと掃除をしていました。小さいながらも地域に愛されている面白い神社でした。

    いつか我々もこんな小さくても愛される名建築を設計したいと思いました。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

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  • 2013年5月10日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    沼須人形芝居あけぼの座公演報告 -沼須人形稽古場/薪水書窓庵-

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    「沼須人形稽古場/薪水書窓庵」がお披露目されて約1周年が経ち、その記念公演が先日行われました。

    僕たちは前日から現地に伺い準備の様子も見させて頂きました。座員たちがみんなで協力して公演のために舞台を準備したり、掃除をしていました。特に舞台のセッティングには時間をかけて、幕の高さやバランス、留め方などを入念に調整していました。

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    公演当日は天気にも恵まれ、多くの老若男女の方々が見に来ていました。外の日向は暑いくらいの気温でしたが、土間内は涼しく、風も抜け快適に観賞できました。

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    裏方では人形の準備に大忙しでした。子供たちが多く参加していて立派に演じることも「あけぼの座」の特徴です。

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    一幕目が終わると、恒例のお菓子投げが行われ子供たちは大興奮でした。また、大人にはお酒も配られます。だんだんと座員とお客さんが一体となって楽しむ空気ができてきました。

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    芝居の公演はお昼を挟んで行われるため、お昼の時間には座員とお客さんみんなでバーベキューをしながら食事をしました。人形芝居だけではなく、このようなイベントも同時に行える場を最大限に活かして和気あいあいと、とても楽しい公演会になりました。

    定期的にこのような「あけぼの座」の公演が行われると嬉しいと思います。また今後も公演情報がありましたら、ここで報告させて頂きます。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2013年4月15日

    PROJECTS-DIARY|薪水書窓庵

    沼須人形芝居あけぼの座公演

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    私たちが設計した「沼須人形稽古場/薪水書窓庵」にて芝居の公演が決まりました。

    お時間とご興味のある方は是非ご来場ください。

    当日はバーベキューなども企画しているようです。

    私たちも行きますので、ご要望があれば建物の案内も行います。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2013年3月31日

    PROJECTS-DIARY|平行四辺形の鮨店

    客として -鮨M計画-

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    先日、私たちが設計・監理した神楽坂のお鮨屋さん(鮨松もと)に電話で予約して友人とともに行ってきました。

    飲食店や店舗の設計は、住宅と異なり完成した後に気軽に見に行けたり、入って利用することができる為、設計者にとっては嬉しい限りです。

    中に入ると他のお客さんもいて、少し緊張してしまいました。一般のお客さんがどのように寛いでいるか、どのような所を気にしているか等々、気になってしまいます。。

    msushi_opened04

    料理はおまかせコースになっており、様々なおいしい小料理が一品ずつ出された後、握りが登場します。写真はウニの握りです。全ての料理の素材と調理法に、大将の強いこだわりと高い技術を感じました。

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    日本酒を頼むと厳選されたお酒の一升瓶を、甘いものから辛いものまで順番にカウンターの上に並べて説明してくれました。気の効いた心配りに嬉しくなります。

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    結局、最後まで居て寛いでしまいました。最高の料理とお店が賑わっていたこと、またご夫婦の元気な姿が見れたことで幸せな時間を過ごすことができました。

    鮨 松もと
    東京都新宿区津久戸町4-1ASKビル1階
    電話:03-3260-0102
     
    サンゴデザイン/鈴木竜太

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    先日、私たちが設計・監理した神楽坂のお鮨屋さん(鮨松もと)に電話で予約して友人とともに行ってきました。

    飲食店や店舗の設計は、住宅と異なり完成した後に気軽に見に行けたり、入って利用することができる為、設計者にとっては嬉しい限りです。

    中に入ると他のお客さんもいて、少し緊張してしまいました。一般のお客さんがどのように寛いでいるか、どのような所を気にしているか等々、気になってしまいます。。

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    料理はおまかせコースになっており、様々なおいしい小料理が一品ずつ出された後、握りが登場します。写真はウニの握りです。全ての料理の素材と調理法に、大将の強いこだわりと高い技術を感じました。

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    日本酒を頼むと厳選されたお酒の一升瓶を、甘いものから辛いものまで順番にカウンターの上に並べて説明してくれました。気の効いた心配りに嬉しくなります。

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    結局、最後まで居て寛いでしまいました。最高の料理とお店が賑わっていたこと、またご夫婦の元気な姿が見れたことで幸せな時間を過ごすことができました。

    鮨 松もと
    東京都新宿区津久戸町4-1ASKビル1階
    電話:03-3260-0102
     
    サンゴデザイン/鈴木竜太

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  • 2013年3月28日

    FIELD TRIP

    新木場で銘木見学 -銘木感謝デー-

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    こんにちは、サンゴデザインの田中匡美です。今回初めてこの「サンゴデザインブログ」に投稿します。これから私もサンゴデザインでの出来事や考え方などが伝えられるよう参加させて頂きます。宜しくお願いします。

    先日、東京銘木協同組合主催による「創立65周年記念 銘木感謝デー」を見に新木場にある東京銘木市場に行ってきました。去年も来たので、私たちはこれで2度目の参加です。
    ここは普段は一般の人が入る事ができない銘木のための市場です。この日は誰でも無料で自由に入ることができ、所狭しと置かれた世界中から集まった銘木の数々を見ることができます。

    また銘木市場ならではの様々なイベントも企画されていました。

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     上の写真は、木挽き(こびき)の実演です。巨大な丸太を板材に製材するため、そのための鋸(のこぎり)も巨大です。これは一人用で「前挽大鋸(まえびおが)」と呼ばれる大工道具です。現在は機械による製材が主流のため、これを持っている大工さんも少ないそうです。

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    木挽きをしていた巨大な杉材は一般的には「屋久杉」と呼ばれる屋久島の立派な巨木ですが、樹齢が1000年未満のため「小杉」と言われるそうです。樹齢1000年以上の杉を、初めて「屋久杉」と呼べるそうです。1000年を基準にして呼び方を分けるというスケールの大きさに驚いてしまいました。。

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    目玉イベントのひとつとして、銘木の端材無料配布があり、多くの人が夢中になって、木の宝の山から自分のお気に入りを探し出していました。

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    外の平置き場と室内の倉庫です。巨大で立派な数々の銘木たちが並びます。ここの銘木は組合員しか競りに参加できないため、私たちが直接買うことはできませんが、それぞれの色味や木目の違い、質感に実際に触れられるため、とても貴重な経験ができました。おそらく年に1〜2回、こういう催し物が開催されているようです。

    このような材料に触れる経験を活かしながら今後の設計に活かして行けたらと思います。

    サンゴデザイン/田中匡美