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先日のあけぼの座の公演で、わざわざ東京から建物の見学に来てくれた大学院生と知り合いになり、一緒に車で沼須から老神温泉にある「赤城神社」を見に行きました。
老神温泉は深い山間に囲まれた自然豊かな温泉街です。少し怖いくらいの深く急な渓谷があり、平地が少ない所に所狭しと温泉宿やホテルが建っています。
「赤城神社」という名前を聞いた事があると思って調べると、赤城山の神を祀る神社で、小さいものも入れると群馬県内には約100社、日本全国では約300社くらいあったとされているらしいです。そう言われると、東京の神楽坂にも「赤城神社」があったことを思い出しました。
ここ群馬県利根町老神にある「赤城神社」は急な崖地の斜面上につくられていました。斜面に建築する工法として、社寺仏閣建築ではよく見るのですが、「懸造(かけづくり)」があります。有名な懸造は京都の清水寺の舞台や、奈良の東大寺二月堂などです。
ここでも小さいながら、この懸造で斜面に平面的なスペースをつくっていました。
右の写真は、入り口の急な階段です。床を支える束の間を抜けて行く感じでした。
登って来た階段を見下ろすとこんな感じです。
懸造の床の真ん中に穴が開けられ、そこから入る動線になっています。
本殿の写真です。動線も含めて左右対称にこだわった造りをしています。ちょうど行ったときに地元の人々が集まりワイワイと掃除をしていました。小さいながらも地域に愛されている面白い神社でした。
いつか我々もこんな小さくても愛される名建築を設計したいと思いました。
サンゴデザイン/鈴木竜太
[:ja]
先日のあけぼの座の公演で、わざわざ東京から建物の見学に来てくれた大学院生と知り合いになり、一緒に車で沼須から老神温泉にある「赤城神社」を見に行きました。
老神温泉は深い山間に囲まれた自然豊かな温泉街です。少し怖いくらいの深く急な渓谷があり、平地が少ない所に所狭しと温泉宿やホテルが建っています。
「赤城神社」という名前を聞いた事があると思って調べると、赤城山の神を祀る神社で、小さいものも入れると群馬県内には約100社、日本全国では約300社くらいあったとされているらしいです。そう言われると、東京の神楽坂にも「赤城神社」があったことを思い出しました。
ここ群馬県利根町老神にある「赤城神社」は急な崖地の斜面上につくられていました。斜面に建築する工法として、社寺仏閣建築ではよく見るのですが、「懸造(かけづくり)」があります。有名な懸造は京都の清水寺の舞台や、奈良の東大寺二月堂などです。
ここでも小さいながら、この懸造で斜面に平面的なスペースをつくっていました。
右の写真は、入り口の急な階段です。床を支える束の間を抜けて行く感じでした。
登って来た階段を見下ろすとこんな感じです。
懸造の床の真ん中に穴が開けられ、そこから入る動線になっています。
本殿の写真です。動線も含めて左右対称にこだわった造りをしています。ちょうど行ったときに地元の人々が集まりワイワイと掃除をしていました。小さいながらも地域に愛されている面白い神社でした。
いつか我々もこんな小さくても愛される名建築を設計したいと思いました。
サンゴデザイン/鈴木竜太
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