• 2014年8月22日

    PROJECTS-DIARY|Aクリニック

    敷地調査 -Aクリニック-

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    北海道の設計事務所と連携して診療所の新築計画がスタートしました。このように遠方の設計事務所との連携プレーの案件は初めてなので手探りな部分が多いのですが、このような貴重な機会に出会えた事に感謝し、真摯に取り組みたいと思っています。

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    敷地は幅員16mの都道と幅員4m以下の道路二面に面しており、都道側には気持ちのよい並木が続いています。この並木が背景にあることでとても魅力的な敷地になっています。

    建物の床面積はそんなに大きな計画ではないのですが、敷地が広いため工事着手までに多くの届出や申請が必要になります。

    この多岐に渡る手続き関係を経験できることは、私たちにとってとても良い勉強になるだろうと感じています。

    今後も進行状況を報告できればと思っています。

    サンゴデザイン/田中匡美
  • 2014年3月6日

    LECTURE

    研究科卒業設計2013 -東京日建工科専門学校-

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    東京日建工科専門学校の後期授業から研究科(3年生)の卒業設計を担当してきました。多くの様々な問題を抱えながら、バタバタと講評会直前に完成しました。研究科の卒業設計は、2年生の卒業設計とは異なり、課題を与えられます。今年の課題は、「フレキシブルな二世帯住宅」としました。

    敷地見学の様子:http://blog.sangodesign.com/?p=1541

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    「フレキシブル」と「二世帯住宅」という2つのキーワードを元に設計をしなければならず、学生達は今までの2年間の課題と異なり、かなり悩んでいるようでした。

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    一階と二階を完全に分離させ、大空間の中に仮設的な可動式BOXを複数入れた案

     

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    二世帯の空間を繋ぎ、中心に共用スペースを配置した案。スケルトン・インフィルの考え方を取入れた。

     

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    長いようで短い期間の中でなんとか形になった事は、学生たちを引っ張る立場としてはかなりホッとしました。学生には建築設計の楽しさや厳しさなど、短い時間の中で多くを学んでくれていれば本望です。僕にとっても初めての事ばかりでとても多くの事を学べ、また良い経験になりました。

    来年はどんな課題にしようか、今から考えてしまいます。。

    サンゴデザイン/鈴木竜太
  • 2014年2月15日

    PROJECTS-DIARY|T gymnasium

    鉄骨製品検査 -体育館再生プロジェクト-

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    体育館改修工事で新しく加える鉄骨材の製品検査のため、早朝に東京を出て福島県郡山市の工場に来ました。東京駅から新幹線一本で来たため、郡山駅のホームに降りた時はやはり気温の差を感じました。駅まで鉄骨屋さんの専務が迎えにきてくれて、そこから工場までは車で向かいました。

    taiikukan_kensa02

    工場に到着後、事務所でこの日の予定や検査内容を打合せしてから、鉄骨実物の製品検査を行いました。完成している鉄骨部材を事前にきれいに並べておいて頂いてあり、検査がしやすく配慮されていました。

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    部材の数量や、各部材の寸法が図面通りに作られているかを確認します。

    taiikukan_kensa05

    次に、第三者機関の検査会社の方と溶接部の超音波深傷試験(溶接部の内部に欠陥がないか調べる)を行いました。僕個人としては初めての経験だったため、機械の仕組みからメモリの見方まで詳しく説明して頂いた後、検査を行いました。

    taiikukan_kensa06

    検査終了後は、溶接が難しいとされていた部材の検討を実際に制作する工場内で行いました 。その部分の実物(モックアップ)を作って頂けることになりました。

    taiikukan_kensa07

    事務所に戻り、今日の検査のまとめや注意事項を打合せし、製品検査は一通り終了しました。その間に先程相談していた部分のモックアップが完成したので見させて頂きました。とても精度がよくきれいにできており、この方法で作ることになりました。

    帰りも専務に駅まで送って頂きました。駅近くで食事も御馳走になり、またお土産まで頂き、とても気のきく温かい専務でした。

    どこかに寄り道したい気持ちを抑えて、そのまま東京に帰宅です。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

     

     

     [:ja]taiikukan_kensa01

    体育館改修工事で新しく加える鉄骨材の製品検査のため、早朝に東京を出て福島県郡山市の工場に来ました。東京駅から新幹線一本で来たため、郡山駅のホームに降りた時はやはり気温の差を感じました。駅まで鉄骨屋さんの専務が迎えにきてくれて、そこから工場までは車で向かいました。

    taiikukan_kensa02

    工場に到着後、事務所でこの日の予定や検査内容を打合せしてから、鉄骨実物の製品検査を行いました。完成している鉄骨部材を事前にきれいに並べておいて頂いてあり、検査がしやすく配慮されていました。

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    taiikukan_kensa04

    部材の数量や、各部材の寸法が図面通りに作られているかを確認します。

    taiikukan_kensa05

    次に、第三者機関の検査会社の方と溶接部の超音波深傷試験(溶接部の内部に欠陥がないか調べる)を行いました。僕個人としては初めての経験だったため、機械の仕組みからメモリの見方まで詳しく説明して頂いた後、検査を行いました。

    taiikukan_kensa06

    検査終了後は、溶接が難しいとされていた部材の検討を実際に制作する工場内で行いました 。その部分の実物(モックアップ)を作って頂けることになりました。

    taiikukan_kensa07

    事務所に戻り、今日の検査のまとめや注意事項を打合せし、製品検査は一通り終了しました。その間に先程相談していた部分のモックアップが完成したので見させて頂きました。とても精度がよくきれいにできており、この方法で作ることになりました。

    帰りも専務に駅まで送って頂きました。駅近くで食事も御馳走になり、またお土産まで頂き、とても気のきく温かい専務でした。

    どこかに寄り道したい気持ちを抑えて、そのまま東京に帰宅です。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

     

     

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  • 2013年12月13日

    PROJECTS-DIARY|T gymnasium

    模型制作 -体育館再生プロジェクト-

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    体育館改修工事の関連で、周辺の建物を含めた学校全体のキャンパス模型を制作しました。久しぶりに大きなスケールの模型制作だったので、学生時代の卒業設計を思い出しました。その作業工程を少し説明したいと思います。

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    まず、コンタ模型と言われる等高線を元にした地形の模型から作ります。久しぶりだったこともあり、この作業に思いのほか時間が掛かってしまいました。

    2mm厚のスチレンボードを地盤の高さごとにカットして積み重ねていきます。全部で30枚くらい速乾ボンドを使って接着しながら重ねました。

    これにより敷地周辺の高低差が立体的にわかるようになります。

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    地盤の後は、周辺の建物を「スタイロフォーム」という極めの細かい発泡スチロールのような素材で作成しました。この素材は、建築の断熱材として使われるものです。

    その後ひとつひとつ「ジェッソ」と言われる下地塗料を塗ります。何度か塗り重ねて極力均質な白いボリュームにします。今回は白模型なので、このままを仕上げとしました。

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    建物ができたら今度は様々な大きさの白い樹木を大量に制作し、現場の写真や衛星写真を頼りに植えて行きます。

    ひとつひとつ作っていく作業はとても地道な作業でしたが、その都度模型に植えていくことで、だんだん森や公園などが形作られてきて最後は楽しくなってきました。

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    ほぼ完成したときの写真です。狭い事務所には似合わない大きな模型になりました。この模型が事務所にある間は、打合せテーブルが完全に占領されていたため使えませんでした。。今は無事学校に提出したので事務所にはありません。

    この模型はあくまでも検討用の模型なので、今後この模型をどのように活かして使えるかが大事なことだと思います。おそらく今後、何度も手を入れて修正していくため、この模型とは長い付き合いになりそうです。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

     

  • 2013年10月12日

    LECTURE

    設計課題の敷地見学 -東京日建工科専門学校-

    [:en]nikken_kengaku_02

    非常勤講師をさせていただいている専門学校で、後期から研究科(3年生)のCAD設計も受け持つことになりました。CAD設計という授業ですが、CADの使用方法を教える訳ではなく、設計製図と合同で設計課題に取り組みます。

    今年の課題は、設計製図の先生や教員の先生と相談して「二世帯住宅」といことになりました。敷地は僕が育った埼玉県所沢市の「椿峰ニュータウン」内に設定しました。ニュータウンの歴史や現状、課題などを学生にこの課題を通して勉強してもらいたいと思います。

    僕の授業初日は、学生を連れて敷地見学に行きました。久しぶりの地元散策で、学生より僕の方が興奮してしまいました。上の写真は、この椿峰ニュータウンのひとつの特徴である全長で1km以上ある緑豊かな緑道です。

    nikken_kengaku_01

    椿峰ニュータウンは集合住宅エリアと戸建てエリアからなります。集合住宅の多くは5階建てですが、隣棟間隔が広く圧迫感はあまり感じません。ただ5階建てでエレベーターがないため、上層階に住む高齢者にはきついだろうなと容易に想像がつきます。

    nikken_kengaku_03

    敷地周辺を撮影する学生達です。高齢化の進む椿峰ニュータウンにどのような2世帯住宅が可能か、約半年間学生達と共に考えて行きます。

    nikken_kengaku_04

    戸建てエリアの風景です。各敷地に緑が多いことも特徴かもしれません。ほとんどの建物が1980年代に建てられ、築30年を経過します。本格的な改修や建て替えなどを考えないといけない難しい時期に来ています。

    nikken_kengaku_05

    椿峰ニュータウンに隣接してできた新しい住宅地です。建物のつくりや敷地の取り方など、郊外住宅地の変化をはっきりと感じられました。

    約半年間で学生達がどのような作品をつくれるか楽しみな授業になりそうです。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

    [:ja]nikken_kengaku_02

    非常勤講師をさせていただいている専門学校で、後期から研究科(3年生)のCAD設計も受け持つことになりました。CAD設計という授業ですが、CADの使用方法を教える訳ではなく、設計製図と合同で設計課題に取り組みます。

    今年の課題は、設計製図の先生や教員の先生と相談して「二世帯住宅」といことになりました。敷地は僕が育った埼玉県所沢市の「椿峰ニュータウン」内に設定しました。ニュータウンの歴史や現状、課題などを学生にこの課題を通して勉強してもらいたいと思います。

    僕の授業初日は、学生を連れて敷地見学に行きました。久しぶりの地元散策で、学生より僕の方が興奮してしまいました。上の写真は、この椿峰ニュータウンのひとつの特徴である全長で1km以上ある緑豊かな緑道です。

    nikken_kengaku_01

    椿峰ニュータウンは集合住宅エリアと戸建てエリアからなります。集合住宅の多くは5階建てですが、隣棟間隔が広く圧迫感はあまり感じません。ただ5階建てでエレベーターがないため、上層階に住む高齢者にはきついだろうなと容易に想像がつきます。

    nikken_kengaku_03

    敷地周辺を撮影する学生達です。高齢化の進む椿峰ニュータウンにどのような2世帯住宅が可能か、約半年間学生達と共に考えて行きます。

    nikken_kengaku_04

    戸建てエリアの風景です。各敷地に緑が多いことも特徴かもしれません。ほとんどの建物が1980年代に建てられ、築30年を経過します。本格的な改修や建て替えなどを考えないといけない難しい時期に来ています。

    nikken_kengaku_05

    椿峰ニュータウンに隣接してできた新しい住宅地です。建物のつくりや敷地の取り方など、郊外住宅地の変化をはっきりと感じられました。

    約半年間で学生達がどのような作品をつくれるか楽しみな授業になりそうです。

    サンゴデザイン/鈴木竜太

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